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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第36章 母親からの援助
オレは母親の言うとおり、いつもより精子の量が多かったせいか、そのまま抱き合うような形で眠りについた。

翌日、オレは兄に連絡し、母親と会える日取りを決めた。

兄はいつでも構わないと言ったが、母親のスケジュールもあってか、3日後に来るように伝えた。

そして当日、兄は家にやって来た。
玄関のドアを開けると、いつものチャラい格好ではなく、ネクタイをしていないものの、上下のスーツ姿で現れた。

玄関口で憔悴しきっていた兄だったが、リビングに上がり母親の顔を見て、気恥ずかしそうな顔を浮かべていた。

何せ久しぶりの再会だ、母親はニコッと笑い、兄と抱き合った。

「随分と立派になったわね。お母さんはあなたの事をずっと気にかけてたのよ」

「…は、はい」

「お父さんの事で色々と大変だろうけど、これからはいつでもここに来てね。あなたはアタシの息子なんだから」

「…わかりました。」

兄はかしこまった様子で頭を下げた。

「それじゃ今日は兄弟初めて一緒にご飯を食べる記念の日だからいっぱいご馳走つくったの。達也、遠慮しないでいっぱい食べなさい」

キッチンにはこれでもか、というばかりの料理を母親が作り、3人で食べた。

母親は終始笑顔で、兄は少し照れながらテーブルにあった料理を次々と平らげた。

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