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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第6章 早く卒業したい…
とにかく中学を卒業したかった。高校に行くしても、就職するにしても、早く家を出たかった。

オレは父親や兄と暮らしてみたいとも思った。
母親は父親がどこに住んでるか知ってるはずだ。
だが、それをオレに言えば、オレは父親に会いに行くと思い、言わなかったのだと思う。

進路なんてどうでもよい、早く母親の下から離れる事しかなかった。

何故親子が肉体関係をもたなければならないのか。

まだオンボロアパートで朝方男を連れ込んで情事に耽っていた頃の方がマシだった。

あの頃は母親と過ごす時間があまりなかった。
当時は母親ともう少し一緒にいる時間が欲しかったが、今は経営している店を他の人に任せ、たまに店に顔を出す程度だ。

幼い頃に思った母親との時間を多く過ごせるようになった。だが、それは母親としてではなく、1人の女として、息子の身体を弄ぶセックスに飢えた熟女に過ぎなかった。

母親は何不自由なく、オレが欲しがる物を買い与えてくれた。

そして小遣いが欲しいと言えばいくらでも渡してくれた。

まだアルバイトが出来ない年代だ。だからオレは母親の夜の相手をする代わりに小遣いを貰っていた。

身内同士で売春をしていたといっても過言ではない。

そしてオレは進路をハッキリと決めなければならない時期に差し掛かった。

とりあえず高校だけは行こう、そう思い、家から20分程離れた公立校に受験することに決めた。

この学校に決めたのは、学校の裏にワンルームマンションがあった。
オレは既に100万以上の金が貯まっていた。

これを敷金礼金にして、当面の家賃に企てれば1人で暮らすことができる。
そしてアルバイトをして、金を稼げば何とかなるだろうという考えもあった。

こうすれば母親と縁を切ることが出来る。

オレなりに考えた計画だ。

あと少しの我慢だ。

そう思いベッドに入っていつの間にか寝てしまった。

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