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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第38章 仲間と遊ぶ楽しさ、そして兄の策略
「やったじゃん!ストライクだよ、こんな感じで投げりゃいいんだよ」

「亮輔、小島いいヤツだろ?たまには二人で会ったりしたらいいんじゃないか」

イエーイとばかりにハイタッチしながら兄はオレに言ってきた。

楽しいな、オレはこういう事をする機会が無かった。

小島が教えてくれたせいか、スコアは初めて100を越えた。

その後、カラオケで歌いまくり、小島と別れた。別れ際に連絡先を交換し、また遊ぼうと言った。

帰り道、兄はオレに「アイツどうだった?」
と聞いてきたので、オレは

「うん、スゴく好い人だったよ。また一緒に遊びたいよ」

オレは嬉しくなり、小島が仲間になってくれる、年齢は向こうが上だが、気さくに話しかけてくれるので、オレは初めて友達を得た気がした。

兄はその後、時間がある時は、オレを誘い、小島と3人でボーリングやらカラオケ、飯に誘ったりしてくれた。

そんな嬉しそう様子を見て母親も満足そうにしていた。

そして母親は兄を自分の会社の後継ぎとして、仕事に連れて行ったりして、顔を覚えさせようとしていた。

母親に付いて、関係者にこの子が将来、後を継ぐのでよろしくお願いします、と挨拶をして回っていた。

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