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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第38章 仲間と遊ぶ楽しさ、そして兄の策略
母親は大学卒業後には、右腕となり、様々な事を学ばせ、次期社長として活躍してもらうには、今のうちにある程度、顔を知っておく必要があるとの事で、学業の傍ら、母親の側で色々な事を吸収してもらおうというビジョンを描いていた。

オレはオレで、母親が兄と一緒にいる時間が多くなったせいか、セックスの回数は減ったが、今は小島という友人を得て楽しく過ごしている。

以前なら、母親とのセックスの虜になっていたオレは、兄に嫉妬していたかもしれないが、セックスなんかいつでも出来る、それよりも小島と一緒に出かけ、遊び回る方が楽しい。

年上で、兄と同じ社交的な性格の小島は、オレをクラブや居酒屋等につれて、大学の仲間を紹介してくれたりして、徐々に人と接する機会が増えてきた。

居酒屋とかクラブといっても、オレは未成年なので、アルコールは一切口にしない。

ただ、小島が連れてくる仲間の弟的な存在として可愛がってもらった。

こんなにも楽しい時間が過ごせるなんて、人生で初めてだ。

オレは毎日が楽しくなり、夜な夜な繁華街へと繰り出すようになった。

母親も色々と神経を使っているせいか、帰ってきてもセックスはほとんどせずに寝てしまう日が多くなった。

次第にオレは夜遊びを頻繁するようになり、母親とはすれ違いな日々を送るようになった。

この頃、兄は学業と母親と一緒にいる時間の合間に、鴨志田と店で密会し、会社を乗っ取ろうとしている計画を練る為、段取りを進めている最中だった。
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