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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第39章 達也の満ち溢れた野心
そして帰りに出口で達也を見送る際に、亮輔と達也が話し込んでるのを目撃した。
全てが偶然による産物だった。

その頃、達也は父親の残した財産を、ギャンブルやキャバクラ、風俗等でほとんどを使いきり、借りていたアパートの家賃はおろか、学費すら満足に払えない状態だった。

金が無ければ何とかして金を作らないと。
しかし、いきなり父親の財産を手にした達也にとって、今さら働いて金を稼ぐなんて事は微塵もなく、ギャンブルで一儲けしようと思ったものの、あぶく銭のように懐に入った金はそんな甘い考えで金が増えるはずもなく、目減りしていく日々だった。

どうせならパーっと全部使って、無くなったら無くなったで、その時考えればいいという刹那的な考えで入ったソープに鴨志田がいた。
少し金額は高いが、鴨志田の大きな胸と、慣れてきたソーププレイに骨抜きにされ、達也は鴨志田の虜になった。

残りの金額は後僅か。
それでも達也は鴨志田の豊満な肉体が忘れられなかった。
また指名をしたいが、とてもソープなんて行ける金じゃなかった。
その帰りに、亮輔とバッタリ会った。
達也は初めて亮輔と会った時に、お前のホントの父親はあの男じゃない、だからお前に財産分与をする必要もない、と追い払った。

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