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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第42章 水面下での行動
亮輔と違い、社交的な達也は関係者筋からすぐに顔を覚えられ、中々の好青年ぶりを発揮した。

そして頭の中で、母親の行動パターンを何度も見て把握するようにした。
帰りの道のルートや些細な事までチェックした。

達也はまず、亮輔と母親を分断させる行動に出た。

この二人は一緒にいる時間が多い。
それは部屋で激しく互いの身体を貪り合っているから、必然的に一緒にいる時間が多くなる。

達也はこの二人が肉体関係を持っている事は知らないが、とにかく一緒にいる時間をなるべく少なくさせようとして、大学の友人である小島を使って、亮輔を頻繁に連れ出すように伝えた。

勿論、小島にもいくらかの謝礼を渡して。

亮輔はそんな達也の企みを知るはずもなく、小島に誘われればホイホイと出掛けた。

それが昼であろうと、夜であろうと。

亮輔は話し合える仲間が欲しかった為、母親と夜はセックス三昧に耽っていた日々から次第に小島と一緒にいる時間の方が多くなった。

母親は達也が亮輔を不憫に思い、友達を紹介してくれ、徐々にイキイキとした顔に変化していくにつれ、しばらくは遊びを容認してくれるようになった。

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