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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第43章 裏社会の弁護士
2日後、達也の下に連絡があった。
興信所からで、弁護士が見つかったという事らしい。

ちょうど達也は母親の会社で経理や営業等の事でレクチャーを受けていた最中だった。

「社長、申し訳ないのですが、急用が出来てすぐにでも行かなければならないのですが…?」

達也は母親の事を会社では社長と呼んでいる。

親子とはいえど、会社ではキッチリと線引きをしなければならない。

母親はそこまでしなくていいと言ったが、達也は公私混同は良くないという事で、社長と呼ぶことにしている。

「あら、そう。学校か何かで用事が出来たの?」

母親は達也を全く警戒していない。

「はい、私用で申し訳ないのですが、すぐにでも出掛けなければならないので」

母親はクスッと笑い
「わかった、彼女でしょ?いいわ、行ってきなさい。今度紹介してね」

「いや、そんなんじゃなくて…」

「いいからいいから、早く行きなさい」

母親は達也を快く送り出した。

会社を出た達也は、タクシーを捕まえ、興信所へと向かった。

達也は事務所のドアを開け、椅子に座って調査をしていた人物を待っていた。

「いや、どうもお待たせしました」

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