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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第43章 裏社会の弁護士
「ここに行ったら、【掃除して欲しい】と言ってください。それが合言葉みたいですから」

掃除して欲しい…消して欲しいという意味なのだろうか。

「わかった、ありがとう」

達也は事務所を出た。

先程渡されたメモを頼りに達也は再度タクシーに乗り、そこに書かれてある住所の近くで降りた。

(確かこの辺りだと思うんだが…)

達也は周囲をキョロキョロして、それらしき建物はないかと探し回った。

周囲は閑散とした住宅街だが、どこか寂れた感じがして、異臭がする。
一言で言えば、汚ない界隈だ。
住宅街だが、昔の長屋のような一階建てのトタン張りの建物が並んでいる。

一体どこからこの異臭が漂っているんだろうか。

すると前方に二股に別れた道路の角に、三階建ての変形したビルらしい建物を発見した。

そのビルの階段口には住所が記されていた。

(ここだ!)

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