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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第51章 マンションから追い出す
その後、二人は現在の会社の状況、今後の展開について話し合った。

だが、特にこれといった結論は出ず、鴨志田は先ほどのビールで少し酔ってしまったみたいだ。

沢渡に肩にしなだれ、甘えた口調で、普段は何をしているのか、お子さんは何人いるのか、という雑談へと変わっていった。


一方、達也は亮輔に連絡を入れ、今からそっちに行くと言ってタクシーを拾い、母親のマンションへと向かった。

(向こうはあの女に任せて、オレはまず亮輔をあのマンションから追い出す事から始めよう)

所詮はまだ15のガキだ。
少し小難しい事でも言えば、やむを得ず、あのマンションから出て行くに違いない、達也は頭の中で何度もシミュレーションをした。

そしてマンションに着き、部屋に入った。

亮輔は呑気にゲームをやっていた。

「亮輔、ちょっとゲーム止めてオレが今話すことをちゃんと聞いて欲しい」

真顔で亮輔に問いかけ、亮輔は一旦ゲームを止めた。

「あれからオフクロから何か連絡はきたか?」

「いや、まだ何も」

「そうか…」

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