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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第59章 底知れぬ不気味さ
とはいえ、経営コンサルティングと言っても、風俗店の経営など務まるのだろうか?
些か腑に落ちないが、沢渡は達也の意見に従った。

「あれ、そう言えば今日は彼女は出勤してましたか?今朝から姿を見てませんが」

「それはですね、僕が今日は特に用事が無いし、疲れてるだろうから、たまには休めと言って休んでもらったんです。沢渡さん、ここで僕と貴方が鴨志田を抜いてこういう話をする。どういう意味か解りますか?」

っ!!て事は鴨志田を外す、もしくは切るという意味なのだろうか?

「もしかして社長、彼女はこの話に加わる必要が無いという事ですか?」

「そうです。確かに優秀な秘書で経営にも長けている。
ですが、ちょっと僕の見込み違いだったところもありました。
まぁ、それは僕に見る目が無かった事なのでしょうが」

ソープの経営が上手くいけば会社に利益をもたらす、しかし失敗すれば鴨志田を切る。
もしかしたら、達也は前社長より強かで冷酷な人物、という事は、もし自分が何かミスを犯したら、鴨志田と同じ例になるという警告にも聞こえる。

「安心して下さい、僕は何があっても沢渡さんを切るなんて事はしませんから、ハハッ」

しかし沢渡は背筋が寒くなった。

あの約束の5000万の金を受け取った以上、達也に従わなければならない。

だが、あの金を受け取らずに達也を社長として認めない、と断固たる姿勢をとれば、鴨志田とのホテルでの痴態を晒されるかも知れない。

どっちに転んでも、沢渡は達也の言いなりになるしかなかったのだ。

「沢渡さん、どうかしましたか?」

「えっ、いや何も…」

この柔和な笑みの奥に潜む冷酷な顔があり、とことん相手を奈落の底へ突き落とす程の怒りに満ちた顔を持っているはずだ。

沢渡は達也が阿修羅像のように3つの顔を持つ恐ろしい存在に思えてきた。

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