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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第65章 慟哭
亮輔が定時制の授業を終えて、帰宅した時、アパートの前に一台の高級車が停まっていた。

そして中から達也が現れた。白い納骨袋に覆われた桐箱を手に。

「テメー、何しに来やがった!」

亮輔は怒りを露にして達也に殴りかかろうとした。

「待てよ、ほらこれ。テメーの母ちゃんの遺骨が入った骨壺だ」

えっ!…遺骨?何だ遺骨って?

亮輔は何の事だか理解できなかった。

「お前の生みのオフクロの遺骨だ、この前自殺したみたいだ」

先生が?何故、どうして?
頭の中が真っ白になった。

達也は更に続けた。

「ったく、テメーが経営してるソープが潰れてかなりの負債を背負って、それを苦に自殺したらしい。
山中の車の中で練炭自殺しやがった」

ウソだ!そんな事あるはずがない!

達也はポケットからタバコを取り出し、火を点けた。
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