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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第68章 破滅
達也は順番に並んで、電車が来るのを待ってる人々を罵っていた。

この中では、オレが一番偉いんだ、オレが一番金持ちなんだ、と。

【間もなく急行列車が通過します。大変危険ですので、ホームのラインに下がってお待ち下さい】

構内で急行列車が通過するアナウンスが流れた。

この駅は、急行列車が停まらず、各駅停車のみしか乗れないにも関わらず、乗降客がかなり多い。

人混みに揉まれ、肩がぶつかる。

(くっそ!何で急行が停まんねぇんだよ、使えねえ駅だな!)

迎えの車は来ない、急行は通過するだけ、おまけにこの人混みで達也のイライラは頂点に達した。

また、肩がぶつかる。

「邪魔だ、コラァ!」

達也が怒鳴り、前の列に割り込もうとした。

ホームでは急行列車が速度を落とさずに通過する。

ドン!と後ろから強い力で押され、一瞬にして達也は肉片となって飛び散り、血しぶきが舞った。

「キャ~っ!!」

構内は騒然となった。

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