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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第73章 初体験
納骨から1週間後、オレは16才になった。
その間、様々な出来事があった。
そして何度涙を流したことか。

オレは沢渡さんから渡された1000万のうち、約150万近い金を使い、鴨志田、いや実母の墓を建てた。

残りは約850万。

何に使おうか。
形に残るような物を買おうとは思わなかった。

この金が忌々しく感じる。
早く使いきって、今までの悪夢を清算したい、その為には、テレビや冷蔵庫、エアコン等の家電品を購入しようとは思ってない。

仮に家電品を買っても、この金を使っていたと思うと、腹が立ち、ぶっ壊してしまおうか、何て事を思うだろうから、形に残らないような使い方をしようと思った。

となると、飲食やギャンブル、そして風俗。

16になりたてのオレがギャンブルや風俗等行けるはずも無い。

だが、今は何の足枷も無い。
寝床を転々としていた頃はそんな余裕すら無かったが、今は住む所もある。

よし、風俗に行こう。

この金で風俗に行きまくって使いきってやる!

もう、オレの下半身は想像しただけでパンパンに膨れ上がった。

駅前にソープランドがあったはずだ。
行ってみよう、もし年齢を聞かれたら、適当にごまかせば良い。

何せこっちは客だ。金さえ払えば何とかなるだろう。

居ても立っても居られなくなり、オレは夜の繁華街へと繰り出した。

あった、あの店がソープだ。
とにかく行ってみよう、もう半分勃起しながらオレはソープへ入った。

「お客様、失礼ですが、年齢はおいくつですか?」

案の定、店員が年齢を聞いてきた。

「え、18だけど。干支は酉年、誕生日は今日。18になった記念に行ってみようと思って。ダメなの?」

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