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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第75章 時代錯誤な元ヤンのやつら
学校生活はそれなりに楽しかった。
凜と話すようになり、凜を通じて他のクラスメイトとも徐々に話をするようになり、誰とも会話せずに1日が終わった頃を考えると、かなり変化したように思えた。

だが、表向きは仲良く話をするが、オレは誰1人として信用していない。

もう人を信じる事を止めようと誓ったからだ。
それでも、皆に合わせ、いかにも仲良くしてるように演じた。

凜を含め、他のクラスメイトはオレより年配の人ばかりだ。

それぞれが何かしらの事情で全日制の高校に行けなかった、または途中で辞めた人の集まりだから、深く立ち入るような事を聞く者は誰もいない。

オレは母子家庭で、母親を亡くし、生活の為に全日制の高校を中退して定時制に入ったという事にしている。

まさか父親が殺され、育ての親が海外に飛ばされ、実母が亡くなり、兄は木っ端微塵に砕け散ったなんて話をしたら、皆引くだろう。

いや、そこまで壮絶な話を誰も信じないだろうが。

ただ、凜からはよく
「古賀くんていつも仏頂面してるけど、仕事で何かあった?」
と聞いてくる。

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