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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第75章 時代錯誤な元ヤンのやつら
オレは無口で黙っていると、怒っているような顔に見えるらしい。

ただ単に表情が顔に出ないだけだ。
心の底から笑った事など、幼い頃以来、全く無い。

この短期間で様々な人間の醜い場面を見てきたせいか、無表情になっていったのかもしれない。

だが、凜はオレを弟のようにいつも気にかけてくれている。

「ちゃんとご飯食べてる?夜更かしして寝不足なんじゃない?仕事はかなりキツいの?」
等々、たまにウザいと思いつつ、適当に相づちだけ打って、聞き流していた。

毎晩学校が終わったら風俗に通ってるなんて言えない。

オレは心の闇を抱えながらも、皆の前ではそういう面を出さずに、仲の良い連中の輪の中に入って、なに食わぬ顔して話に加わっている。

週末授業が終わり、凜が
「ねえ、明日休みでしょ?この後、カラオケ行かない?何人か誘って」

オレはまた風俗に行こうとしていたので、学校が終わってまで連中と付き合いをしたいとは思ってない。

だが、凜をはじめ、何人かの男女に誘われ、オレは仕方なくカラオケに行くことにした。

皆、年齢はバラバラで、オレとは親子程離れた人もいる。

それが同じ教室で授業を受けてるんだから、どんなに年は離れてもクラスメイトという関係だ。

カラオケルームでは、オレを除く全員が成人なのでアルコール類を注文し、オレはウーロン茶を頼んだ。

酒が入り、会話が段々と賑やかになってきた。
オレの隣に座っていた、坂本という30代前半の男がオレに色々と聞いてきた。

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