この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第78章 レンタルボーイ、レンタルガール
「先生、オレまだあのクソヤローのツラが浮かんでくるんだよ。あんな事忘れようとしてもまた思い出してしまうんだ。
なぁ、先生、いや母さんどうしたらいいんだろ、オレ」

オレは鴨志田の墓の前では手を合わせ、墓石に語りかけた。

今日は月命日だからオレは花束と線香をあげ、墓石を綺麗にした。

この墓はオレが建てたもので、他には誰も来ない。
だから月命日には必ずここへ来て、鴨志田に語りかけている。

勿論、墓石から鴨志田の声などするはずもない。
だが、オレはここ最近、兄の幻影なのか、幻覚なのか、はたまた呪縛に悩まされていた。

ここへ来れば、少しは楽になるのかな、と思い、しばらく墓の中に眠っている鴨志田に語りかけた。

「オレはちゃんと学校にも通ってるし、クラスの連中とは仲良くやってるつもりだ。おまけに隣の席にいる女がいつもオレの事を心配してるんだよ。飯はちゃんと食ってるのか、夜更かししないで早く寝なさいとか…
何かオレの事を弟みたいな感じで接してるみたいだけど、まぁ、何だかんだ言いながら上手くやってるよ。
だから母さんも安心してくれ。
ただ、今も思うのは、あのアニキの骨をドブ川に捨てたのは後悔してない。
それのせいなのかもしれないが、あのニヤけたツラが頭に浮かんでオレに取り付いてるみたいな感じだよ…
何をやっても、あのツラが脳裏から離れていかないんだ。
なぁ、母さん。オレは一生アイツに付きまとわれながら生きていくのかなぁ?」
/764ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ