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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第79章 好い人達
どんなにキツかろうが、大変だろうが、今のオレにはこういう肉体労働が性に合ってる。

なりふり構わず、汗をかいて、イヤな事を思い出してる暇も無い程、作業してる方が楽だ。

「おい、アンちゃん!そろそろ時間だぞ!早く学校行ってこい!」

夕方になり、作業員の1人がオレに時間だと教えてくれた。

学校か…今日は行きたくないな。

「ほら、早く支度して学校行かないと遅れるぞ!」

「あ、はい!ではお先に失礼します」

「おう、お疲れ!ちゃんと勉強してこいよ!」

「はい、お疲れ様です」

仕方ない、ああやって気持ちよく送り出してくれるんだ。

それに鴨志田とは高校だけは卒業してくれって約束したからな。

オレは顔を洗い、汗を拭いて学校に向かった。

教室に入ると、凜がオレを見て何か言いかけようとしていた。
が、オレは無視してバッグから教科書とノートを出して授業が始まるのを待った。

「古賀くん、お疲れ様。この前の話だけど、やっぱりダメかな?」

オレは黒板の方を見たまま、シカトを決め込んだ。

「やっぱりダメかぁ。古賀くんならかなり稼げると思ったんだけどなぁ」

うるせーヤツだ。
オレはノートのページを破り、そこに書き込んで凜に渡した。

【もう2度と関わるな、話しかけるな!】
それを見た凜は、悲しい表情を浮かべ、今にも泣き出しそうな雰囲気だった。

だが、オレには知ったこっちゃない。

何がレンタルだ!人は貸し借りする物じゃないんだ!

どこの誰とも解らんヤツと1ヶ月過ごすなんて出来るか。
確かに凜の言う事を額面通りに受けとれば、美味しい話だろう。

だが、実際はどうなのか。
大方、性欲処理の道具扱いだけじゃなく、かなり屈辱的な事も強いられるだろう。

そんな上手い話があるワケがない。

セレブを相手に何をさせられるのか。
下手すりゃ人格的におかしいヤツも中にはいるだろう。
そんなヤツと生活なんてしたら、気が狂いそうだ。

オレは授業が始まり、下校するまで凜の方を一切見ないでひたすら黒板に書かれていた事をノートに書き移していた。



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