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第80章 早く殺してくれよ！

オレは財布からキャッシュカードを取り出し、コイツに渡そうとした。

「おい、確かにオレ達ゃ金が欲しいけどな、さっきからテメーのその態度が気に入らねえ！素直にオレ達の用件を飲んでくれりゃいいんだよ、解ったか？」

「バカらしい、そんな用件飲めるワケないだろ。どうせこの後、オレをボコボコにするんだろ？さぁ、やるならやってくれよ、おい！」

ウソでも何でもない。オレは殴られても蹴られても凜の誘いには乗らない。

「テメー、いい加減にしろよおいっ！」

もう１人の背の小さいヤツがナイフを取り出した。

「こうなったらテメーを刺すしかねぇな…もう一度言う。その女の用件を飲め！」

「断る！」

「ざけんじゃねぇぞ、このクソがきがっ！」

【ドガッ！】

切れ長のヤツがオレの土手っ腹に蹴りをぶち込んだ。

オレはそのまま座った状態から後ろに倒れた。

「…ぐっ！」

みぞおちに入ったせいか、息が出来なくなった。

「おい、手荒なマネはしたくねえんだよ！さっさとこっちの要求通りにしろよ、こらぁっ！」

更にもう１人のキャップを被った男が声を張り上げ、オレを脅した。

だが、そんな脅しはオレに通用しない。

「殴られようが蹴られようが、アンタらの要求にはNOだ！」