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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第80章 早く殺してくれよ!

「金だろ?ここに10万ある。それでも足りなきゃコンビニまで付き合ってくれよ。ATMで金下ろしてくるから」

コイツらの目的は金だ、ならば沢渡さんから貰った残りの金全部くれてやる、と亮輔は思った。

あんな金があるからオレは兄の幻影に怯えてるんだ、だからあの金さえ無くなりゃもう兄の事は忘れられるだろうと。

「バーカ、何言ってんだテメーは」

ギャハハハハと笑いながら切れ長の目の男は話を続けた。

「レンタル…知ってるよな?」

「…っ!」

凜、まさかコイツら凜の手下か?

「知らねえとは言わせねえぞ。オレ達ゃお前の事は何も知らねえ。ただ頼まれただけだからな。そこの仕事をやって欲しい、という依頼だ。お前がここでウンと言えばすぐに解放してやる。どうだ、返事は?」

凜がコイツらを使ってオレをレンタルボーイとして仕事に関わって欲しいと言うのか。

何故、そこまでしてそのレンタル何とかにこだわるんだ?

「アンタら凜に頼まれたのか?」

あのクソ女!こんな手まで使ってオレを引き込もうってのか!

「あぁ、知らねえよ、名前なんて。ただそこに入るようにしてくれって頼まれただけだよ」

て事は金で雇ったのか。

「1つ聞きたいんだけど」

「何だよ?」

「アンタらいくらで頼まれた?オレがその倍の金出すからこの話は無かった事にしてくんないかな?」

金ならこっちも金で対抗してやる。

「は?何言ってんだ、テメーは」

「でも、結局は金だろ?だったらオレの口座に500万近くある。それ全部アンタらにやるから離してくれよ」

「テメーにそんな金があるワケねえだろっ!」

「じゃあ、付いてきてくれよ、コンビニまで。ATMで残高見せてやるよ。なぁ、これでどうた?」

この言葉で3人は少し動揺した。

そりゃそうだ。500万なんて大金手に入るんだからな。
もうオレにはあの金は必要ない。

あんな金さっさと無くなって欲しいぐらいだ。

コイツらに全部渡して、オレはまたコツコツ真面目に働いて学校に通えばいいだけの事だ。

「お前、ホントにその金あるのか」

切れ長のヤツが念を押すように聞いてきた。

「あるよ。だから一緒にコンビニに行こうよ。それか今キャッシュカード渡すからそれで金下ろしてくればいい。暗証番号は1122。ほらこのカード渡すから」

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