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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第81章 もう少しまともなウソをつけ
翌週、オレは仕事を終え、いつものように学校に向かった。
隣の席では既に凜が座っていて、スマホをいじっていた。

(このクソ女め、どうやってこらしめようか)

そんな事を考えながらも、席に着き、教科書とノートを取り出した。

凜はオレの事を見る事はなく、授業中も黒板に書かれている文法をノートに書いていた。

オレは教科書を広げながら、凜に対する復讐をあれこれと考えていた。

するとオレの机に凜がメモ用紙をサッと置いた。

そのメモ用紙に書いてある字を見た。

【どう?レンタルの件?やってみない?手荒な事してゴメンね】

出来れば今すぐこの女をブン殴りたい。
だが、オレは一旦冷静になろうと思い、敢えて凜の誘いに乗ることにした。

凜の書いたメモ用紙の裏に

【詳しい事は明日聞かせてくれる?昼間なんてどうかな?】
と書いて凜の机に置いた。

凜はそれを見て、またメモ用紙をオレの机に置いた。
【いいよ、仕事は大丈夫なの?】

更にオレは裏に返事を書いた。

【大丈夫、1日休むから明日の午後にオレのアパートに来てくれないかな?】

そう書いて、また凜の机に置いた。

凜はオレの方に顔を向け、ニヤっとOKサインを出した。

(よし、これでコイツはオレが誘いに乗ったと思っているはず)

その後はお互い会話もせずに授業が終わり、家に帰った。

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