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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第81章 もう少しまともなウソをつけ
翌日の朝、オレは会社に連絡を入れた。
体調不良により、1日休ませて欲しいと。

会社も体調が悪いなら仕方ない、早く治して明日からまた来いよ、と言ってくれた。
あのバカ女の為に、仕事を休むのは申し訳ない、だがこれでヤツをハメる事が出来る。

オレは午前中に銀行に行き、沢渡さんから貰った残りの金全てを引き下ろした。

後は凜が家に来るのを待つだけ。

午後イチでピンポーンとチャイムが鳴った。

ドアを開けると凜が立っていた。

「どうぞ」

オレは凜を部屋に招き入れた。

「お邪魔しまーす」

能天気にコイツはホイホイと部屋に入った。

「何飲む?コーヒーと紅茶とミネラルウォーターしかないけど」

「じゃあ、コーヒーで」

「ミルクと砂糖は?」

「んー、ブラックでいいよっ」

オレは台所でコーヒーを淹れて凜のテーブルの前に置いた。

「ありがとう、いただきまーす」

(さて、どうやって話してくるんだ、コイツは)

オレは敢えて凜から話を切り出すまで、その話をするのを控えた。

「ここ家賃どのくらいなの?」

「ん?月に55000円だよ」

また金の話かよ、こっから本題に持ち込もうって魂胆だな。
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