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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第2章 母親の痴態
母親は自分の親ながら、和風な感じで少し影のあるような顔立ちでスタイルも学校の友人の母親に比べればかなり良かった方だと思う。

オレは特に反抗期という時期はなく、すれ違いが多かったためか、ほとんど会話という会話をしたことがない。

こんな調子だから、学校行事に参加したことはない。

参加したのは、小学校の卒業式と、中3になると進路を決める三者面談ぐらいしかない。

それ以外は一切学校の行事に参加しなかった。
朝方に帰り、男を連れ込み、情事に耽る。

オレが学校に行く頃は男と素っ裸で抱き合って寝ている。

このことについては、母親も仕事の為にやっている事なんだろうと思っていたが、とても他人に言えるようなものではない。

だから母親は母親、オレはオレ、という互いを干渉しないスタンスで十数年間過ごしてきた。

オレが中1の頃、今まで住んでたボロアパートからオートロック付のマンションに引っ越すようになった。

母親はスナックで雇われママとして店を切り盛りし、パトロンと呼ばれる人物がいたんだと思う。

そうでなければ、オンボロアパートからオートロックの付いた3LDKのマンションに引っ越せるワケがない。

しかも分譲マンションだ。

だが、マンションに引っ越したと同時に母親が帰ってくる日が3日おき、そして1週間に1度といった感じで帰ってくる機会が少なくなってきた。


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