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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第3章 妖艶な母親の肢体
このオートロック式の3LDKのマンションはオレ1人で住むにはあまりにも広すぎた。

母親はたまに帰ってくるが、一月に数回だけしか帰ってこない。

また男と快楽に溺れているのだろう。

母親も家にオレがいるから遠慮して別の所で情事を楽しんでいるに違いない。

母親はフラッと現れ、オレに数万円渡してまたどこかへ消えていく。

この金で月の食費を買って食べろという事だ。

金額は決まってないが、最低でも、5万は渡してくれる。

オレはなるべく無駄遣いをせず、最低限の食料を買い、質素な食生活をしていた。

米と味噌と漬け物さえあれば十分食っていけると思った。

残った金は、いざという時に必要な事があるだろうと思い、蓄えていた。

それは中学を出たら、1人で暮らすために必要な金だと思い、コツコツと貯めていた。

こんな事を中1から始めていたので、中3になった頃は、金額は数十万にまで貯まった。

母親はオレが中3に入った頃から頻繁に家に帰るようになった。

男にフラれたのかどうかはわからないが、毎日朝方には帰ってオレが学校に行く頃は部屋で寝ていた。

そんなある日の事だった。
確か夏休みに入る前の事だが、オレは学校から帰り、部屋でテレビを観ていた。

時間は夕方になろうとしていた時だった。
母親はいつもこの時間に風呂に入り、身支度をして、夜の仕事に出掛ける。

母親は商才があるのか、夜の店を3店舗経営するまでに成功した。

だが、毎日家に帰った来ても、家事は一切やらない。

部屋は特に汚れた様子もなく、洗濯は上に設置してある乾燥機があるため、洗ったら脱水をかけて、すぐに乾燥機に入れるので、苦にならない。

となると、問題なのは食事だ。

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