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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第91章 息苦しい

確か条例で、オレの年齢と性行為をしたら淫行で犯罪になるんじゃないのか?

これじゃ思いっきり法に触れてるじゃないか!

あれはあくまでも建前なのか。
本音はバレなきゃ何しても大丈夫という事なのか…

(逃げよう!)

オレの頭の中でサイレンが成った。
これはかなり危険だと。
だがどうやって逃げる?
ましてや車の中だ。

逃げないとオレはこの司会者にカマ掘られてしまう。

男同士の絡み合いなんて無理だ!

こんな穏やかな表情の裏には男色の趣味があり、嫌がるオレのアナルをいじくり回されるのかと思うと、鳥肌が立ってきた。

車は何処に行こうとしてるのか、全く解らない。

ここから窓を開けて脱出しようか、だが走行中の車の窓から脱出なんて無理だ。

車が停まった時、隙を見計らって逃げるしかない!

車内は無言のまま目的地へ向かって走行している。

司会者は時折オレを頭の先から爪先まで舐めるように見ている。

どんなに年をとったお婆さんならまだしも、相手は中年の男だ。
ダメだ、パニックで息苦しくなり、上手く呼吸出来ない。

落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせるが、余計にパニックに陥る。

急に鼓動が速くなった。
もしかしてオレは死ぬのか?
このまま呼吸出来ないで死んでいくのか…

今まで経験したことのない発作のような状況でオレはこのまま息耐えるのか…
まぁ、いい。このまま死んでも構わない。
ろくでもない人生から解放される…





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