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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第94章 死んだ方がマシだ!
「亮輔くん、私はこれから仕事に向かうが、君はそれまでゆっくりしてくれ。夜になったら帰ってくるから」

朝の情報番組の為、司会者はホテルを出た。

情報番組は生放送だから、それまでに打ち合わせをしておくみたいだ。

オレは1人、スイートルームでやる事もなく、寝るしかなかった。

今頃テレビをつければあの司会者が爽やかな顔で映っているだろう。

だが、この爽やかな笑顔の裏はゲイという事を何人が知っているのだろうか。

あっ、そうだ連絡を入れないと。
オレはオーナーに連絡した。

【あら、亮輔くん、おはよう。どう、初仕事の感想は】

「…何でゲイだって教えてくれなかったんですか?オレ、とてもじゃないけど、無理です」

【何言ってんの、お客様の要望には必ず応える。それがこのレンタル会員の仕事よ】

「でも…事前に教えてくれてもいいじゃないですか」

【何甘ったれた事言ってんの!いい、相手がどうであれ、お客様には違いないの。で、昨日はどうだったの?】

「胃の中全て吐きました。おまけに過呼吸とかいうのになって…どうしても受け付けられないんです」

【そう、貴方はゲイに嫌悪感があるのね。いい、ゲイは汚い事じゃないの。世の中には色んな人がいるのよ。たった1週間じゃない?少しだけ我慢すればお金が貰えるのよ】

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