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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第94章 死んだ方がマシだ!
「オーナー、確か法に触れないようにすると言ってましたよね?オレ16才ですよ、淫行になるんですよ?これって法に触れてるんじゃないですか?」

【何を今更…いい、法に触れるというのは、ドラッグや殺人の事を言ってるの。淫行?貴方は18才で登録してるから問題はないわ】

汚ぇ、オレを18にサバ読んで伝えたのか!

「…淫行にならないという事ですか?」

【勿論そうよ。だって貴方、それを覚悟の上でここに登録したんでしょ?キャンセルなんて出来ないから。もし、貴方がそこから逃げ出したら…どうなるか解ってるでしょうね】

沢渡さんの言ってた通りだった。

ここへ一歩踏み込んだら、レンタル期間中はどんな事があっても任務を果たさなきゃならない。
例え、肉親が死んでもだ。

「…解りました。とりあえず昨日の出来事はこんな感じでした」

【はい、ご苦労様。また明日連絡ちょうだいね】

そう言うと、オーナーは電話を切った。

憂鬱だ。一体夜は何をさせられるのか。
…っ!まただ、急に息苦しくなった。
過呼吸か。ゆっくり呼吸すれば大丈夫とか言ってたな。
大丈夫、大丈夫。落ち着け、ゆっくり息を吐いてみよう。

しかし、鼓動の速さが気になって上手く息を吐く事なんて出来ない…
「はぁ、はぁ、はぁ…ダメだ苦しぃ…」

このまま死ぬんじゃないかと思うほど苦しい。

どうやったら治まるんだ!
「うわ~っ!!」

オレは部屋でもがき苦しんだ。

のたうち回る程、もがき、ベッドのシーツや蒲団、枕さえも投げつけ、暴れていた。

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