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第94章 死んだ方がマシだ！

呼吸すら満足に出来ないなんて、オレはかなりヤバイんじゃないか。

もうすぐで帰ってくる頃だろう。

また吐き気と過呼吸に悩まされるのだろうか。

しばらくしてガチャっとドアが開いた。
司会者が仕事を終え、戻ってきたのだ。

「どうした、亮輔くん、この部屋の荒れようは？まさかまた発作が起きたのか？」

荒れ果てた部屋を見回し、司会者はビックリした。

「苦しいっす…何故…何故こんな目にあわなきゃなんないんですか！オレの身体はどっかおかしいんですか？もう、苦しくて耐えられない…」

司会者は困り果てた。

「亮輔くん、過呼吸というのは、誰もが起こりうる事なんだ。君だけじゃない、他の人も過呼吸になる人は大勢いる。
心配しなくていい。
過呼吸で死ぬなんて事はないんだよ」

司会者は諭すようにオレに言い聞かせたが、この苦しみは本人じゃなきゃ解らない。

「じゃあ、貴方は過呼吸になったことあるんですか？ないでしょ？なった事ないからそんな簡単な事言えるんだ！」