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第98章 ゲイの次は女装

レンタル会員として、そして女オーナーと同居を始めて１ヶ月が経過した。

最初の仕事は有名司会者とのゲイの関係を結び、バイセクシャルに目覚めた。

１週間のレンタル期間の後、数日休みを貰い、その間は司会者から貰った小遣い100万を母親の治療費に充てた。

母親の状態は回復しつつあるが、ドラッグに侵された後遺症は酷く、呂律も回らず、禁断症状でベッドの上で暴れているらしい。

何を話し掛けても、記憶を失ったのか、ドラッグにより脳まで侵されたのか不明だが、とても面会出来る状態じゃないと言われた。

廃人と化した母親はもう元には戻らないだろうと医師から宣告された。

ショックよりも、母親をこんな目に遭わせた兄への憎しみと怒りの方が大きかった。

もうこの世にはいないが、オレがこの手で兄を葬り去るべきだった。
人を欺き、大金を得て、邪魔者は即座に消し去る。

そして最期は列車に轢かれ、肉片と化した兄に対する復讐は遺骨をドブ川に投げ捨てる事だった。
それでもオレはまだ気が済まない。
どうしてあの時兄を殺さなかったのだろうか、何であんなウソに騙されたのだろうか。
この行き場のない憎しみと怒りはこの先も消える事は無いだろう。

オレはとにかく母親の治療費を稼ぐ為にこのレンタル会員になった。