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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第105章 瓜田という男の存在
1度聞いてみたかった。
この人は常にオーナーと一緒にいて、オレたち会員の送迎をしている。

一体どこに住んでいるのだろうか?

「う~ん、質問次第では守秘義務があるので。答えられる質問には答えますよ」

「何故、運転手やってるんですか?っていうのは答える事が出来ないのですか?」

「いや、そんな事はありませんよ。私も以前は亮輔さんと同じように色んな方を相手にしました。
勿論、男女問わずに」

以前はレンタル会員だったのか…

「でも、それが何故運転手に?」

「そうですねぇ、途中からオーナー専属のレンタル会員になった、とでも言うんでしょうかね。まぁ、それと送迎する人も必要でしたからね。それからは運転手としてオーナーに仕えてますよ」

オーナー専属…
要はあのオーナーも女だ。そういう相手が欲しかったんだろうか。

「私は物心ついた時から親がいなくて祖父母に育てられたんですがね。まぁ立て続けに他界してしまって、祖父母の知り合いだったオーナーに拾われるような形でこの仕事を手伝ってるうちに気がついたら運転手やってた、そんな感じですかね」

オーナーが瓜田の祖父母と知り合い?
あのオーナーは一体何者なんだろうか。

「瓜田さん、オーナーは全く自分の名を名乗らないのですが、それは何でですか?」

祖父母と知り合いならばオーナーの名前は知っているはずだ。

「申し訳ありません、それは守秘義務なもので」

「じゃあ、瓜田さんはオーナーの名前を知ってるって事ですか?」

「う~ん、それも微妙な質問ですね~、一応知ってはいますが、果たしてそれが本名なのかどうか。私にも解りかねますね」

不思議だ…何でそこまでして名前を隠したがるのか。

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