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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第20章 まさか借金?
鴨志田との同居生活が始まった。

鴨志田は自分の部屋にある荷物のほとんどをオレの家に持ってきた。

部屋は父親が使っていた八畳の部屋に住むことになったのだが、あまりの荷物の多さに、今までガラーンとしていた部屋が窮屈になっていった。

それよりも目を引いたのは、鴨志田の地味な顔に似合わないブランド物のバッグや服、ハイヒール等々。
教師の給料でこんな高い物が買えるのだろうか。

それによく考えても、やっぱり変だ。いくら担任が生徒の生活を心配するからと言って、同居しようなんて普通ではあり得ない。

だが鴨志田は、帰りに買い物をして、ちゃんと夕飯まで作ってくれる。
食費と光熱費は負担すると言ってくれたが、オレはバイトを辞めるつもりはなかった。

鴨志田が学費は奨学金制度に申請すればいいと言っていたが、あんなもんこっちが働くようになったら返さなきゃならないもんだろ。それじゃローンと一緒だ。
学費と小遣いぐらいは自分で稼ぐ。

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