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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第113章 切断された首…
「とにかく君も署に同行してもらうけど、ホントに佐山さんとは知り合いなの?何か隠してないかな?」

レンタル会員です、なんて言ったらオレは売春斡旋の会員として、しばらく外へは出られないだろう。

「古賀くん、詳しい話は署でゆっくり聞こう。とりあえず一緒に来てもらおうか」

3人の刑事に取り囲まれるようにオレはマンションを出た。

パトカーに乗せられ、署に着いて早速取調室に連れていかれた。

「もう一度言うけど、被害者の佐山泰彦さんとはどういう関係なのかな?出来るだけ詳しく教えてくれないか?」

「…」

言いたくても言えない…言えばオレは非合法の売春斡旋組織の一員としてパクられるだろうから。

「古賀くん、佐山さんて何で女みたいな格好してるのかな?そんな人の家に、16才の少年が出入りしてるなんて聞いたら、お父さんやお母さんは何て思うだろうね?」

「父も母もいません…」

「またそうやってウソつくとここから出られないよ?」

「ホントです!父は出張先の海外で強盗にあい殺されて、母は今、施設にいます」

「施設というは、どんな施設かな?」

「…あの、麻薬中毒者の更正施設という所で…母の名前は、古賀千尋、調べれば解ります」

オレは施設の連絡先を教えた。
そして1人の刑事が取調室から出ていった。多分、母親の確認のためだろう。

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