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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第117章 仕事そっちのけでケンカ
翌日、久しぶりに鴨志田の墓に訪れた。

あれからもう何年が経過したのだろうか。

オレは墓石を綺麗に磨き、水を掛け、線香を上げた。

(先生、いやオフクロ。やっぱ先生だな、うん。オレはもう23才になった。相変わらずのろくでなしだよ。何をすればいいのかサッパリわかんねーや。
でもさ、こうやってまた先生の所に来てるって事は、まだ何かやらなきゃなんないって事なんだろうな?なぁ先生、オレはまたここに来るよ。またろくでもないヤツになって来るだろうけど、必ず来るよ。あっ、そうそう、まだ先生との約束果たしてないよな。もう少しだけ待っててくれないかな?
必ず高校は卒業するよ。じゃ、また来るよ、先生)

オレは手を合わせ、心の中で鴨志田と会話をした。

そして何の為に生きているのか1つだけわかった。
それは鴨志田と約束した高校は何があっても必ず卒業するという事だった。

だが、それがいつになるのか。
帰り道、オレは喉が乾いていたので、自販機に金を入れ、ジュースのボタンを押した。

ガコンと音がして、下の取り出し口からジュースを取った。

「何だこれ、温いじゃねーか」

よく見ると、冷却中と表示されてあった。

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