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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第118章 楽じゃないし合コンなんて余裕も無い
ちょうどケンカをおっ始めたヤンキーとばったり会い、しばし会社の玄関口で対峙していた。

「だから言ったろ。楽な仕事じゃねえって」

勝ち誇った面してオレを見下すかのように上から目線で言ってきた。

「仕事に楽もキツいも関係ねえ、やらなきゃ生活できねえんだよ、こっちは」

「お前さぁ、何でこの仕事選んだの?端から見て楽そうだと思ってたんだろ?なぁ?」

図星だった。
ルートさえ覚えれば、後は自販機に補充するだけだと思っていた。

「で、他に何か言うことは?無いなら帰るぞ、オレは明日も仕事だからな」

ヤンキーの前を素通りしようとしたが、また呼び止められた。

「何だよしつけえな!」

「ちょっと付き合ってくんないかな、一時間程でいいから」

「はぁ?」

付き合うって何やるんだ、一体?

「実はさ、オレ前にキャバクラの黒服やってたんだよ」

「黒服って何だよ?」

「キャバクラ行ったことないのか、お前?」

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