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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第121章 頼む、少しだけアパートに住ませてくれ!
あのヤロー、仕事バックレて呑気に電話なんてかけてきやがって。

どうせ、この前の居酒屋で立て替えた金返せって話だろう。

オレはヤンキーに電話した。

【ふぁい、もしもし】

「呑気に寝てんじゃねえよ、仕事バックレやがって」

【オレにはあんな仕事向いてないって事だよ】

「で、何の用だよ?」

【いやぁ、この前の飲み会にいた真ん中の女いたじゃん?】

真ん中?あぁ、あの豚みたいな女か。

「それがどうしたっていうんだ?」

【オレ、アイツと付き合って、アイツの住んでるアパートに転がりこんでたんだけどさ】

「お前、あの女と付き合ってたの?」

…随分と物好きなヤツだ。

【そうだよ。で、あれからケンカしちゃってさぁ、出ていけって言われたんだけど…住むとこが無くてさぁ。で、悪ぃんだけど、お前んとこのアパートで少しだけ居させてくんないかな?】

「はぁ?」

【なぁ、頼むよ。オレ住むとこ無くて困ってんだよ】

「おい、オレはお前といつ友達になったんだよ?住むとこが無いなら住み込みの仕事探せ!」

【んなこと言うなよ、なっ、頼むよ…】

「お前、随分と図々しいヤツだな」

【すぐ仕事見つけて住む場所探すから!なっ、少しの間だけでいいから頼む!】

…ったく面倒なヤツだ。

「っていうか、お前、何で仕事バックレたんだよ?」

【いやぁ、今まで夜の仕事してたんだけどさぁ、あの女が働いていたキャバクラのボーイやってたんだけど、あの女に手出しちゃって、店ではボーイとキャバ嬢との間で恋愛は禁止って言われたんだけど、結局そういう仲になったのがバレてクビになったんだよ】

「お前、相当なバカだろ?」

【うるせーなっ!しょうがねえだろ、好きになったんだから!】

「そりゃ自業自得だ!今から謝って許してもらえ」

【無理だってば!】

「何でだよ?」
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