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第124章 思いがけない出会い

ヤンキー山下は沢渡さんが経営するキャバクラのボーイ(見習い)として働く事となった。

礼儀作法から接客態度、キャスト(キャバ嬢)との恋愛は御法度という事を徹底的に叩き込まれた。

金髪だった頭を黒く染め、短く切って先輩のボーイや店長から怒られながらも、ホール内をあちこち回っていた。

夕方前に出勤して、明け方に帰ってくるという昼夜逆転の生活で、ヘロヘロになりながらオレの住んでるアパートへ帰ってくる。

本来ならば、寮完備の所だったが、部屋がいっぱいの為、しばらくここに居着くらしい。

それも沢渡さんから頼まれたのだから、イヤとは言えず、ヤロー同士の生活が延長した。

とは言え、コイツは朝に帰って来て、オレは朝に出勤するからスレ違いの生活をしているし、一応真面目に働いているみたいだから、寮の部屋が空くまで我慢するしかない。

今までみたいにチャランポランな生活から一変して、キャバクラのボーイというのはどんな仕事をするのか、一から鍛え直されてるらしく、バックレようとしても、オレを含め、他のボーイ達から監視されてるらしく、本人は早くも辞めたがっているみたいだが、そう簡単には辞めさせないように、と沢渡さんに頼んだお陰で、嫌々ながら勤務しているみたいだ。