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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第127章 タイミングが悪いんだよ
女の声だ。

「は?あのどちらにかけてます?」

どっかで聞いたような声だが、間違い電話だろうと思い、番号かけ間違えてるもんだと思った。

【えぇ、覚えてないの?この前番号教えたでしょ?登録してくれなかったの?何かショックだなぁ…】

誰と間違えてんだ、コイツ?

「あのさぁ、ちゃんと番号確認してからかけてくんないかな?これから寝るって時に、こういう間違い電話ってスゲームカつくんだけど」

寝るのを邪魔されるのが一番腹立つ。

【えっ、間違い?…あの古賀くんの番号じゃないんですか?】

「…いや、そうだけど、誰?」

全く身に覚えが無い。
誰だコイツ?

【ひどいよ、この前名刺に番号とアドレスとLINEのID書いてあったの見てなかったの?】

名刺?…あぁ、そういえば。

「とにかく眠いからまた今度な」

【ちょっと待ってよ!少しぐらい話に付き合ってよ!】

コイツと名刺交換するんじゃなかった。

声の主はナツ。多分営業の電話だろう。
キャバクラに行く金も無いし、酒も飲めないオレがそんなとこ行ってどうしろと言うんだ?
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