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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第130章 オレに関わってはいけない
だが、ナツの言う姉とは鴨志田の事に違いない。

これがバレたら大変な事になりそうだ。

(もう、コイツとは関わるな!関わったらいずれはバレてしまう。だから今日限りで一切連絡するな!)

オレの頭の中で非常ベルが鳴るかのように、ナツと関わるのはこれっきりにしよう、と。

ここらでそろそろ帰る事にしよう。

「…まぁ、姉ちゃん見つかるといいな。じゃ、悪いけどオレこれから家に帰ってあのバカヤンキーの飯作らなきゃ」

「今、一緒に住んでるんだってね。何であんな男がボーイやってんだか」

ナツはあのヤンキーがキライみたいだ。

「まぁ、その分家計が楽になるからいいけど、早いとこ出てってもらわないとな。じゃ、そういうワケでご馳走さま&お邪魔しました」

「うん、また連絡するね」

「じゃ、また」

オレは玄関のドアを閉め、ソッコーでマンションを出た。

まさかナツが鴨志田の妹だなんて…

兄のせいでこの世を去った、だなんて言えない。
もし言ったら、オレは兄の代わりに…
いや、それ以上にオレと関わると悲惨な最期を遂げるだろう。

今まで何人もの人がこの世を去ったのだろうか。

だからオレの為にも、ナツの為にも、これ以上深入りしてはならない。

オレはナツの番号を着信拒否した。
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