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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第135章 頭が上がらない人物
「で、亮輔くん。君は暫くの間ゆっくりと身体を休めるといい。そこでなんだが」

「何でしょうか?」

沢渡さんはお茶を一口飲んでから話を続けた。

「私の所で働かないか?君が言ってたあの会社ではない、一新した会社だ。確かに君にとってはイヤな思い出しか無いだろう。でも今は体制も違う。
すぐに返事をしなくていい、とりあえず今は身体を癒してからだ。
どうだろうか?とりあえず頭の片隅にでも入れてみて、体調が良くなったら私のとこに連絡をくれないか?」

オレは今、そんな事考える余裕すらない。

ナツの事で頭が一杯だ。

「ありがとうございます。とりあえず休養してからじっくり考えて答えを出します」

「そうだな、今はとにかくゆっくりするべきだ。そうなるとこのアパートは引き払うつもりかね?」

「…そのつもりでいます。だから今、山下と一緒に暮らしてますが、アイツに空いてる部屋とか用意出来ないでしょうか?」

「うん、彼は最近真面目に頑張っているみたいだからな。
では空いてる部屋を探してみよう。最悪の場合、相部屋になるかも知れんが」

「それでも大丈夫だと思います。色々とワガママばかり言って申し訳ありません」

頭を下げた。これでアイツもこの部屋から抜けれるんだ。
これ以上一緒にいたら、オレにもアイツにも良くない。
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