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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第144章 ナツの術中にはまってしまった
結局、オレは寝れずにナツが起きるのを待っていた。
時間は正午を過ぎた辺り。
それともこのままバックレちまおうか。
ナツが寝てる間にオレが荷物をまとめて出ていけばいいだけの事だからな。
オレはすぐさま着替え、素早く、出来るだけ物音を立てないようにして、ゆっくりと玄関に向かい、靴を履いて荷物を抱え、鍵を開けようとした時だった。
「…っ!」
急に後ろから腕を引っ張られ、オレはバランスを崩し、後方へ倒れた。
「…」
ナツは無言で仁王立ちして、倒れたオレはナツを見上げるような格好になっていた。
「…どこ行くの?」
ナツの冷ややかな視線がオレを見下ろす。
「悪いけど、もうここで暮らすのは無理だ。んじゃそういう事で。今までありがとうな」
「…この人殺しの弟のクセに…」
「…」
やっぱりナツはオレを許していなかった。
時間は正午を過ぎた辺り。
それともこのままバックレちまおうか。
ナツが寝てる間にオレが荷物をまとめて出ていけばいいだけの事だからな。
オレはすぐさま着替え、素早く、出来るだけ物音を立てないようにして、ゆっくりと玄関に向かい、靴を履いて荷物を抱え、鍵を開けようとした時だった。
「…っ!」
急に後ろから腕を引っ張られ、オレはバランスを崩し、後方へ倒れた。
「…」
ナツは無言で仁王立ちして、倒れたオレはナツを見上げるような格好になっていた。
「…どこ行くの?」
ナツの冷ややかな視線がオレを見下ろす。
「悪いけど、もうここで暮らすのは無理だ。んじゃそういう事で。今までありがとうな」
「…この人殺しの弟のクセに…」
「…」
やっぱりナツはオレを許していなかった。