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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第149章 怒り
だが、それは裏で兄が糸を引いていて、オレと母親を分断させる為に雇った人物だった。

そして母親は海外に売り飛ばされ、オレはマンションを追い出された。全ては兄の陰謀だ。

そしてマンションを追い出されたと同時に小島との連絡は途絶えた。

その小島が何故、ナツと繋がっていたのか?

「久しぶりだな、亮輔。この女はオレの鉄砲玉だ」

ニヤけながら刃物をヒュンヒュンと振り回しておちょっくている。

「何故、殺した?ナツはお前の何なんだ、おいっ!」

冗談じゃねえ、こうも簡単に何の躊躇いも無く、人の身体を切り刻むだなんて、コイツは殺し屋なのか?

「おいおい、久々の再会なのに随分な言い方じゃねえか、おい」

多分オレはこの後殺されるだろう。
だが、刺し違えるつもりでコイツを殺す!

「お前…今まで何人もの罪の無い人を殺してきたんだ、おいっ!答えろっ!」

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