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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第149章 怒り
コイツは人間じゃねえ、人の皮を被った悪魔だ。

「罪の無い人間?何ほざいてんだ、お前?じゃあテメーは罪が無いのかよ?なぁ、おい。テメーのアニキの骨を川に投げ捨てるのは罪じゃねえのかよ?今までウソついた事ねえのかよ?えぇ、おい。人間てのはな、大なり小なり罪を抱えて生きてるんだよ!」

何だ?コイツ、ホントにあの小島か?

オレが知ってる小島はこんな人間じゃない。
いつも優しくて、オレに色んな事を教えてくれた年上の頼れる人だった。
確かに兄が一芝居する為に雇った人間だったが、少なくともオレと会ってた時の小島はそんなヤツじゃなかった。

「この女はな、オレが世話してやったんだよ。最初に会った時はブッサイクなツラしてやがってよ。でもスタイルだけは良かったから、整形させたんだよ」

…コイツ、ナツを整形させたのか。

「コイツは在日韓国人として生まれてきて、随分と差別を受けて生きてきた。
オレはぶっちゃけ、韓国だろうが何だろうが関係ねえ、オレの意のままに操れる人間が欲しかっただけだ。コイツは昔、風俗で働いてたのをオレが面倒みてやったんだ。あっ、そうそう、そういやお前の母ちゃんも確かソープ嬢だったっけな」

甘い顔してナツに近づき、顔を整形させてまでオレと接するよう命じたのか、コイツは!
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