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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第158章 新たな顔
そして東南アジアでは、現地の女と酒池肉林の宴を楽しんでいた達也と小島は翌日、貧民街にある怪しげな場所を訪れた。

「ここだ。いいか、ここからオレたちの再スタートだ」

「…やっぱり止めよう…オレ無理だよ」

小島は無理だ、こんなことをして何になるんだ?と断ろうとした。

「お前さぁ、じゃ借金払えるのかよ?どうすんだよ、ここまで来てやりたくない、なんてよ」

達也は何がなんでもこの計画を成功させなきゃならない。

「…ごまかせるのか?その自信がないんだよ」

「いいか、もしお前がオレに成りすましたら、今よりもっと私腹を肥やすことが出来るんだ」

「だったらお前、オレになっても何の得にもならないだろう?」

その通りだ、達也が小島に成りすましても、何の得にもならない。

なのにオレになりたがる。
これは何かあるに違いない。

「オレな、もう疲れたんだよ。
金はもう必要ない。だからお前がオレの代わりになって上手くやってくれりゃいいんだよ。
な?お前のやりたいようにやりゃいいんだよ。金も女も、そしてお前の好きなギャンブルもやりたい放題になれるんだ、それでも止めるのか?」

この誘惑に小島は決意した。

「…わかった、じゃやってみよう」

「よし、行こうぜ!」

二人は怪しげな建物の中に入っていった。

部屋に入ると、お香の匂いが充満してる。
少し甘い香りだ。

奥にはカーテンが仕切られており、医療器具が充実している。

達也と小島はカーテンで仕切られたベッドで仰向けになった。

そして、数人の医師らしき人が達也達のいるベッドに入っていった。

(いよいよだ、オレは生まれ変わる。アイツらを騙してやる)

全身に麻酔を打たれ、そのまま医師のなすがまま、手術は行われた。



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