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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第161章 レイという名のデリヘル嬢
(ヤベーな、コイツ病んでるじゃんかよ)

女は部屋の玄関で立ったままで、チェンジされると思って入らずに部屋を出ようとした。

「ちょっと待った」

達也は何かを感じ取ったのだろう。
そのレイという女を部屋に入れ、チェンジするのを止めた。

「あ、あの私でいいんですか?こんな顔だし、いつもチェンジされるのは慣れてますから…」

レイはデリヘル嬢として生計を立てているものの、顔を見てチェンジする客が多く、中には
「首から下はサイコーなんだが、顔がなぁ…」
と言われ、客が付かなかった。

「とりあえず前金払っとくよ」

達也はレイに金を渡した。

「あの、いいんですか?私で?」

レイは不思議そうに金を受け取った。

「いいよ、アンタで。でもそれは何だ?」

達也はレイの左手首を指した。

「…」

「まぁ、いいや。言いたくない事もあるだろうから敢えて聞かないけど、それじゃ客が付かなくなるぞ」

レイは陰気臭く、常に下を向いていた。

「でも、私、こんな顔してるし…」

「顔じゃねえよ、そのキズだよ。それじゃ客がドン引きするだろ」

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