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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第161章 レイという名のデリヘル嬢
レイの言葉を遮るように達也はその自傷行為が原因で客が嫌がるんだ、と指摘した。

「…はい、すいません」

「…何だかアンタ暗いな?そんなんじゃこの仕事無理なんじゃねえか?まぁ、余計な事なんだがな」

「…ごめんなさい」

「だから謝る必要はねえだろ。何でもかんでもごめんなさいばっか言ってんなよ、もう少し自信持てってば」


気がつけばいつの間にかプレイはせずにレイの身の上話を聞いていた。
達也は何故かレイに興味津々だった。

「あの、いいんですか?何もしなくて。あんまり時間ないですけど」

レイは話をばかりする達也に何もしないで時間が経つのは申し訳ないと思い、服を脱ぎ始めた。

「いいよ、今日は。時間までゆっくり話そう。いや、決してアンタを見て萎えたってワケじゃねえ。むしろその逆でアンタに興味が湧いたんだ」

「…あの、こんな私のどこに興味があるんですか?だったら何で何もしないで話ばかりするんですか?」

「だから言ったろ、アンタに興味あるって」

「バカにしてるんですか?こんな女に何の興味があるの?ただからかってるだけでしょ!」

「んなこたねぇよ。もう時間か。また呼ぶから次はもう少し明るい顔してくれよ」

その日は話だけで終わり、何もしないでレイは部屋を出た。

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