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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第161章 レイという名のデリヘル嬢
達也は立ち上がりベッドに倒れ込んだ。

「アンタもオレと一緒で暗い過去あんだろ?ただそれだけだ」

天井の鏡を見ながら達也はレイに自分の過去を話した。

「生まれた時から母親がいなくてさ、オヤジとずっと二人で暮らしてきたんだけど、最近になってオフクロだと名乗る人物が現れてきてさ、今更何が母親だってっんだ、おまけに血の繋がらねえ弟だなんて紹介されて、はい、そうですか?なんて言えるか?言えないだろ、フツー!
なのに母親は出て来るわ、何だか知らねえ頭の悪そうなガキが弟だなんてよ…
挙げ句にオヤジは出張先で事故に遭って死んじまってな。
何が何だかサッパリ解らねえや。
だからこうやって昨日も今日もアンタを呼んで話したくなっただけだよ」

レイはただ黙って聞いていた。

「…大変なんですね」

「アンタも大変だったんだろ?似た者同士じゃねえか」

レイはうつむき、ボソッと話し出した。

「実は…私過去に傷害事件起こして…」

レイは達也につられるように過去をカミングアウトしていった。
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