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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第161章 レイという名のデリヘル嬢
そして翌日も達也はホテルを利用してレイを指名した。

【ガチャッ】

ドアを開けると達也が部屋で待っていた。

「あ…」

「よぅ、だからまた呼ぶって言ったじゃん。まぁ中へ入んなよ。今日は少し長い時間のコースで頼むよ」

達也は前金をレイに払った。

そしてソファーに座り、タバコを吸った。

「あの、今日も話だけですか?」

一体この男は何だろう?こんな顔の私を指名して何もしないで話だけするなんて…

レイは達也が自分に何の興味があって2日続けて指名したのか?

「んー、今日は何しようか。まず話をしてからでいいじゃん?だからロングのコースにしたんだから」

「でも、2日続けて話だなんて、お金が勿体ない…」

達也は笑い飛ばした。

「客の懐まで心配すんのかよ?アンタやっぱ面白いな。益々気に入ったよ」

「いい加減にして!何だか私バカにされてるみたいでイヤなの!何で高い金払って何もしなくて話だけなの?」

レイは何故、この男は2日続けて話だけするんだろうか?
これじゃ何のためにここに来たのかサッパリ解らない。

「まぁいいからちょっと隣に座ってくれよ」

ソファーをポンポンと叩きながら隣に座れと促した。

レイは達也と少し距離を置いたような感じでソファーに座った。

「その腕、オレに見せてくれない?」

達也は自傷行為を繰り返し、無数の切り傷が刻まれた左手首を見た。

「あぁ~あ、良い身体してんのに勿体ない。こんな事繰り返してデリヘルなんてやったって男はあまりいい気分にならないぞ」

「…説教するつもり?」

「いや、別に。だって説教してもアンタまた繰り返すだろ?」

「…じゃ、何が言いたいの?」

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