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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第162章 在日故の悲しさ
「でもあれだろ?在日韓国人だって日本の学校に行こうと思えば行けたんだろ?」

達也の言うとおり、日本人学校にも在日コリアンが通っているケースは少なくない。

「さぁ、でも日本人学校に通ったら余計差別されるかもね。皆、表向きは仲良くしてるけど、裏では何言われてるか解んないし、それに私の住んでいた地域は在日の人が多かったからか、朝鮮学校に通う人ばかりだったし…」

「で、何で傷害事件起こしたんだ?」

レイは少し躊躇いながらも話を続けた。

「私、日本の高校生にレイプされかけたの…しかも数人に囲まれて…助けて!って言っても誰もいない場所で…
で、制服をビリビリに破かれた時、咄嗟にカバンの中にあった家庭科用のハサミで…」

「それ、正当防衛じゃねえの?」

「私もそう言ったわ!でもその時言われたのよ【お前ら在日は日本なんかにいるな!祖国へ帰れ!】って…祖国って何?私は生まれも育ちも日本なのよ?なのに何で日本人と違って差別されなきゃなんないの?」

達也はレイの言葉を黙って聞いていた。

「私は一体何処の国の人間なの?日本で育って日本の物を食べて、テレビ観て、同じ生活してるのに何で国籍が違うだけで差別されなきゃなんないの?おかしいでしょ?」

「…だったら韓国に帰ればいいじゃん、そんなに日本が嫌なら」

「そう簡単に言わないでよ!私達在日が韓国に帰ったとしても、日本以上に扱いが酷いのよ!それに私、韓国の文化なんて知らないし、家族は皆日本にいるのに私だけ韓国に行っても今以上に差別を受けるのよ!
一体私は何処の国の人間なの?っていつも思ってた…
何でこんなに辛い思いしなきゃなんないのよ…」

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