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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第175章 10人から先は覚えてない
何もかもソンヒョクには見抜かれていた。

言い訳出来るはずがない。

「…まぁ、そんなとこだ。ソンヒョク、アンタはここの出身か?」

達也はリングの中央で座りながらソンヒョクに聞いてみた。

「そう、オレはこの街で生まれ育った」

「…そうか、しかし殺し屋とは。ここにも在日だけのマフィアがいるとはな」

チャイニーズマフィアなら何度か耳にしたことはある。だが、在日のみのコリアンマフィアとはあまり聞き慣れない。

「オレたちは同胞をターゲットにしない、まぁ、裏切ったヤツは同胞でも消すがな。ところで小島、さっきは全く攻撃しなかったが、どんな格闘技をやってたんだ?」

スパーリングではただ構えてひたすらソンヒョクの攻撃をガードするのが精一杯だった。

「…オレがやってたのは日本拳法、あれも総合格闘術なんだが…所詮は道場でしか通用しないレベルだ…何せアンタの殺気に満ちた雰囲気に飲まれてしまった。オレがターゲットだったらすぐに殺られただろうな」

達也は安全靴を見ながらソンヒョクの暗殺術に興味を持った。

「まぁ、あくまでも依頼された仕事を遂行させる為には色々と工夫しないとな」

て、事は銃は使わないんだろうか?

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