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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第178章 いつの間に殺したんだ?
ソンヒョクは外へ出て、道路の向こう側にあるコリアンタウンへと向かった。

「なぁ、ソンヒョク。仕事ってこれから殺るのか?」

達也はソンヒョクの後を付いていった。

「여기서부터 더는 한글로 말해(ここから先はハングルで話せ)」

ソンヒョクは急にハングルに変えて話をした。

向こう側のコリアンタウンは一時期の韓流ブームで多くの日本人が訪れ、本番韓国の料理を食べに行列が並ぶ程の盛況ぶりだった。

現在はやや落ち着いて客足も減ったようだが、今日は休日とあって、たくさんの人だかりで、通りにはチヂミやトッポギ等を売ってる屋台もチラホラ見られる。

この人混みの中をソンヒョクと達也は歩いていた。

「끝나면 밥 먹으러 가요(終わったら飯でも食いに行こう)」

終わったらって、どこで相手を仕留めるんだ?

達也はソンヒョクのやや後ろに立ち、ソンヒョクの様子を見ながら歩いていた。

昼時のコリアンタウンはどの店も満員で、外で客が並んでいる。
至るところに韓国料理店が多数あるので、人気のある店はあっという間に行列になり、活気のある屋台も何店か軒並みにあり、ちょっとしたカオスな街並みだ。

(なるほど、確かにこれはコリアンタウンというだけあってこんな大勢の人で賑わってるワケだ)

道路を挟んだ向こう側、ソンヒョクや達也の住んでる界隈に比べると、あまりにも貧富の差が激しい。

ここは富裕層、そして向こう側は貧民街…しかもほとんどの在日コリアンは密入国者だ…

ソンヒョクは行き交う人々にすれ違いながら黒いコートのポケットに手を入れて歩いているだけだ、いつ始末するのか…

それもどうやって殺すのか?
達也は目的地も言わないでさっさと歩くソンヒョクにボソッと呟いた。

「야, 언제 죽이는 것이다…?(おい、いつ殺すんだよ…?)」

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