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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第180章 ソンヒョクのルーティン
時計に目をやった。
もう時間だ。

「楽しかったよ、ありがとう」

達也は部屋を出た。

ソープ嬢は少しアナルを押さえながら達也をお見送りした。

「おう、達也、随分とかかったな」

待合室にはソンヒョクが既にいて、達也を待っていた。

「悪いな、じゃ行こうか」

「ありがとうございました」

ソープ嬢は玄関口でお辞儀をして二人を見送った。

「達也、どうだった?」

「いやぁ~、良かったねぇ!ソンヒョク悪ぃな、何から何まで世話になりっぱなしで」

「気にすんな、仕事が入ったらオレはこのルーティンをしているだけだからな」

「そうだ」

「ん?どうした?」

何かを思い出したかのように達也はソンヒョクに聞いてみた。

「仕事ってどのくらい貰えるんだ?」

「貰えるってのは金の事か?」

「そりゃそうだよ、いくら貰えるのかなぁって」

ソンヒョクは相変わらずポケットに手を突っ込んだままだ。

「大きな声じゃ言えないが、最低でも100から上って事かな。後はその相手にもよって金額が違ってくる」

「相手によって?」

「そうだ、そこら辺のサラリーマンと大企業の社長、どっちが値段が高いと思う?」

「そりゃ社長だろ」

ソンヒョクは顔を向けずに前を向いて歩きながら答えた。

「…まぁ、そんなとこだ。で、達也、物は相談なんだが、お前、オレの仕事手伝わないか?」

「オレ?いや、足手まといにならないかな…あぁ!そうだ、さっきのはあんな人混みでどうやっ…」

「静かにしろって言ったろ」

ソンヒョクは達也の口を出で覆った。

「プハーっ、急に口塞ぐなよ」

「だからこれから戻るからそん時に教えてやるって」

そして二人はまたコリアンタウンを通り、道路を渡って貧民街へ戻った。
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